新製品の立ち上げで調達部門の2つの役割【現役調達部員が教えます】

どーも、チャイナリーマンです。

 

製造業の調達部門は、新製品の立ち上げにおいて重要な役割を果たします。

具体的にはどんな役割を担っているのでしょうか?

この記事では、調達部門が新製品を立ち上げる際にどのような

役割を果たすのかを解説します。

 

  1. 新製品のコスト目標を達成しているか開発段階で検証
    • 開発段階でコスト検証
    • コスト目標達成するために調達目線での切り込み
  2. 部材の調達
    • サプライヤーの選定
    • 実際の購入コスト決定
    • 部材の手配

 

新製品のコスト目標を達成しているか開発段階で検証

開発段階でコスト検証

製品開発段階で調達部門は一緒に製品開発を行います。

調達部門は、新製品の立ち上げにおいて、コスト目標を満たすために重要な役割を果たします。

まず、新製品の開発段階から、目標コストで製品設計がされているか確認を行います。

 

具体的には、

・設計が書いた図面を用いて、部品コストを算出

・組み立て工数を算出して、組み立てコストを算出

を行います。

 

そして、目標の製品コストを満たしているのか、実際に量産する前に

コストシミュレーションを行い、管理を行います。

 

しかし、目標コストは簡単に達成できる金額ではなことが多いです。

目標に達成していない時にも、調達部門の大きな役割があります。

 

 

コスト目標達成するために調達部門目線での切り込み

コスト目標に到達するためには、

・部品コストの低減

・組み立て工数の削減

が必要となります。

 

部品コストの低減では、安価な材料の提案を設計に行ったり、

実際の加工方法で安く作れるような部品形状を提案したりして、

製品を安く作るための提案を行うことが求められます。

 

また、組み立て性の観点からも、工数をかけずに作るための

設計仕様の提案も行うことがあります。

開発試作品を実際に手に取って、どうやったら安く作ることができるのか、

調達目線からの提案を行います。

 

部材の調達

サプライヤーの選定

開発段階で決定した部品仕様で、

実際に購入するサプライヤーを決定します。

基本的には、2社以上から見積もりを取って、安いサプライヤーから購入を行います。

これを相見積と言います。

 

家電を買うときにも、数店舗の家電量販店を見て、

安いところから買ったりしますよね?やっていることは、それと同じです。

 

 

実際の購入コスト決定

サプライヤーが決定したら、実際に購入するためのコスト決定を行います。

基本的には、相見積した時のコストで買うことになりますが、

全部品のコストがそろったタイミングで目標製品コストに到達しているか

再度検証を行います。

 

そこで到達していなかったりした場合には、

交渉する部品を決めて、コスト低減の交渉を行うこともあります。

 

一度購入コストが決定してしまうと、

そこから下げることは容易ではありません。

そのため、最初のコストを決定する前に交渉して、目標到達するように

サプライヤーとのコスト交渉がこの段階で発生します。

 

部材の手配

購入コストが決まったら、サプライヤーへ部材発注を行います。

新製品の立ち上げでは、非常に厳しい日程が求められます。

そのため、発注してから納品するまでの時間に余裕がないことが多いです。

 

部材一つ一つ、サプライヤーごとに、いつ納品できるか日々管理を行って、

目標日程までに部材が集まるかを管理することが求められます。

 

 

まとめ

新製品の立ち上げにおいて、調達部門は不可欠な役割を果たします。

新しい製品の立ち上げは厳しいコスト目標や日程が求められますが、

調達部門が適切なコスト管理、部材の調達を行うことで、製品の成功に貢献します。

 

 

ではまた。

 

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