どーも、チャイナリーマンです。
製造業の調達部門は、取引先の工場へ訪問することも多々あります。
訪問目的もいろいろあるが、
表敬訪問で行くことがあります。
そのような時にどんな観点で取引先の現場を見ると良いでしょうか?
私が実際にやっていることを教えます。
ズバリ以下の3つです。
- 実際の製造プロセスを把握する
- モノづくりノートを作ろう
- 品質管理体制を確認する
- 現場で質問しましょう
- 提携先としての視点で見る
- 自分がそこの社長だったら、どう会社経営するか考えてみよう
この観点で現場を見ることで、
①コスト交渉や納期管理の会話レベルをアップ
②社内で取引先のことを聞かれたときに、自分の意見として話せる
ができます。
社内の人からも、
「あいつは取引先のことを良く知っているな」と
一目置かれ、信頼も得ることができるでしょう。
では詳しく解説していきます。
実際の製造プロセスを把握する
モノづくりノートを作ろう!
何も考えずに取引先の現場を見るのではもったいない。
そこで、
取引先で作っている製品や部品を完コピするつもりで現場を見ましょう。
見た後にノートを作ると良い。
具体的には、
どうやってそのモノを作っているか第三者に説明できるくらいに。
私は取引先ごとのモノづくりノートを作っています。
工場のレイアウトを把握したうえで
実際に現場に行くようにしています。
現場に行く前の会議室でレイアウトを見せてもらうと
良いでしょう。
その方が実際に現場を見ていても理解しやすい。
私は主にこんな観点で現場を見ます。
・工場レイアウト
・材料納品
・材料保管庫
・各工程の流れ
・出荷前の検査
・梱包
・工場からの出荷
現場訪問が終わったら、
モノづくりノートを作成します。
どうやって取引先でモノづくりが行われているのか
知ることはとても重要です。
そして自分の知識にしちゃいましょう。
知識にすることで
取引先の営業とも同じレベルで会話が出来るようになる。
取引先の営業から
「こいつ工程を全然知らないな」
となめられずに話せます。
コスト交渉や納期管理の会話している時に
営業になめられると大変ですからね。
品質管理体制を確認する
品質管理を知るため、
現場で品質に関する質問をしましょう!
品質管理体制を知ることは重要です。
我々は品質部門ではない、
ですがある程度は
取引先の品質レベルを知れなければなりません。
実際に私が心がけてやっていることは、
現場で2,3個の質問を投げてみる。
それに対して取引先の即レス具合と
質問に対して回答になっているか。
例えば材料保管室を見てるときは、
「ここの温湿度はどう管理してますか」
「もし基準の温度を満たしていないことがあったら、
どうやって気づけるようになってますか」
検査工程だったら、
「検査基準書を見せてください」
「不良品発生時は、どんな管理をしていますか」
簡単な質問をいくつかしましょう。
それで回答スピードや答えになっているか。
もし品質担当の方も一緒に現場にいると、なお良いです。
取引先がどのくらい品質管理体制のレベルなのか、
これでおおよそ分かるはず。
取引先の品質管理レベルは、聞いて、見て、
自分の肌でも感じるようにしましょう。
提携先としての視点で見る
自分がそこの社長だったら、どう会社経営するか考えてみよう!
最後に、取引先の現場を訪れたら、
自分がその会社の社長だった場合にどのように経営するか
を想像します。
・切削設備を10台保有しているけど、今後電気自動車業界が伸びているから
さらに設備投資しよう。
・工場全体の稼働率が40%程度しかない。
今取引しているメインメーカーA社は、
今後事業撤退するから先が見えないなー。
経営者になったつもりで現場を見てみましょう。
社長ごっこは面白いですよ。
それを考えることで、
自社との付き合い方や
今後どう付き合っていくべきか
こんなことも想像しやすくなります。
さらにそこがどんな会社なのか、
記憶にも残りやすいです。
例えば、社内の会議で、
「A社の売り上げはどうなの?」
「B社はどんな業界と付き合っているんだっけ?」
と聞かれても即座に答えられるようになる。
するとどうでしょうか。
「こいつは取引先のことを良く知っているな」
と思われる。
すると社内のメンバーから信頼されるようになります。
調達部門が信頼勝ち取るための一つの方法です。
以上の観点で現場を見ることで、
コスト交渉や納期管理などの
会話レベルを高めることもできる。
さらに社内で取引先に関する知識を共有することで、
他の部署からの信頼を得ることができます。
まとめ
取引先の現場訪問をしたときは
・製造プロセスを把握
・品質管理体制を確認
・提携先としての視点で見る
私はこれをやってます。
おススメです。
コスト交渉や納期管理のレベルを高め、
社内での信頼を築くことができるでしょう。
ではまた。