【地震発生時の調達・資材部門における対応】バイヤーが行うべき5つのこと

どーも、チャイナリーマンです。

 

地震が発生したら、調達・資材部門のバイヤーは

なにをすべきか。

 

日本は地震大国。

製造業にとっては、切っても切り離せない

重要な災害対応となります。

 

地震発生時には、製造業の中でも調達・資材部門はとても重要。

バイヤーは素早い判断と迅速な行動が求められます。

 

本記事では、地震発生時に

バイヤーが迅速にやるべき対応を解説します。

地震エリアで生産している取引先・部品をリストアップ

最初に行うべきことは、

地震エリアで生産している取引先と部品を

リストアップすることです。

 

対象を割り出すスピードは重要。

そのあとの対応を遅れてしまうかもしれません。

場合によっては機会損失に。

対応遅れによって、自社の生産ラインが止まります。

 

そのためには、

対象リストを常に管理しておく必要があります。

購入部品の生産地情報リストを作っておきましょう。

これがあればすぐに対象を洗い出すことが可能。

対象を洗い出す際には、

震度5強以上の地域で見てみましょう。

取引先へ被災状況を確認する

対象が洗い出せたら次にやるべきことは、

取引先の被災状況を確認することです。

以下のようなことを聞きましょう。

  • 被災状況(人的被害、建物被害)
  • 生産が継続できるか
  • 在庫への影響はないか
  • 物流は影響ないか

 

全てが問題なくなるまで、

取引先の営業とはC.P日を設けて

逐一確認をするように。

できれば情報は毎日更新すべき。

なの毎日営業担当者へ問い合わせしましょう。

自社の影響を確認する

取引先への被災状況確認と並行して、

自社の影響を確認しましょう。

 

購入している部品情報を元に

以下のことを調査しましょう。

  • 自社のどの製品に使用されているか
  • 社内にはどのくらい在庫を保有しているか
  • もし納品されなかったら、いつ生産ストップするか

 

部品ごとに情報整理できると、

自社の中でも優先順位がつけられますね。

優先をつけることでバイヤーが重点的に

確認すべき取引先が分かります。

最優先の取引先があれば、

訪問して直接確認する手段もとることができます。

 

3点目の”いつ生産ストップするか”は、

毎日情報更新するべき内容です。

取引先からの出荷情報を元に、

日々アップデートしましょう。

取引先在庫を確保する

続いては、取引先在庫を確保すること。

バイヤーの腕の見せ所です。

 

  • 完成品在庫の出荷
  • 仕掛品の生産投入
  • 新規投入

これをどれだけ最優先で対応してもらえるか。

取引先が部品を作っているのは、

自社だけではない。

各社ともに自社を最優先して欲しいと言うはずです。

 

そんな中で、自社を優先してもらえるように

全力で交渉を行いましょう。

この交渉力こそバイヤー力と言っても過言ではありません。

代替生産を検討する

ここまでの対応を行って、

もし自社の生産が止まる恐れがあるならば

代替生産を検討すべき。

 

  • 取引先の別工場で生産できないか
  • 他社で類似部品がないか

取引先が2つ以上の生産工場があるならば、

一時的に生産を移してもらうことも検討しましょう。

設備がそろっているなら良いですが、

投資が必要なら時間もお金もかかります。

費用と時間的な即効性を見て、判断するように。

 

あるいは、他社で類似部品がないか。

他社で類似部品があるならば、

他社への在庫確保交渉も急ぎましょう。

類似品確保できるか、

これもバイヤーの腕の見せ所です。

まとめ

地震が発生した際、

調達・資材部門のバイヤーは迅速で正確な対応が求められます。

 

まずは地震エリアで生産している

取引先と部品をリストアップし対象を明確にします。

その後、取引先の被災状況を確認し、

自社の影響を把握します。

さらに、取引先在庫の確保や代替生産の検討など、

迅速な対応策を行います。

 

自社への影響を出さないためにも

バイヤーの交渉力や判断力が試される時です。

 

ではまた。

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