どーも、チャイナリーマンです。
調達部門の交渉によるコストダウンは、
簡単には結果が出ませんよね。
ただし、コストダウンが取れると
企業の利益に直結します。
調達部門の最大の成果と言っても過言ではありません。
私もコストダウン交渉を何度も実践してきました。
そこで今回の記事では、
コストダウンの成果が出やすい交渉手法をまとめます。
世の中にはコストダウン交渉のやり方はたくさん溢れてますが、
その中で私が効果的だと感じた交渉テクニックを2つ紹介します。
目次
新規部品の取引先決定時に今後のコストダウンも確約を取る
新製品の立ち上げ時には
取引先決定のフローがありますね。
その際に将来のコストダウンを確定させちゃう。
これが一つ目に紹介する方法です。
基本は相見積で取引先決定を行います。
最安の取引先に対して取引先決定を言う前に、
こんなことを言ってみる。
「御社に決定したいんだけど、他社との価格差が無いから社内で即決できない。
例えば、3か月ごとに2%のコストダウンをしてもらえないか?」
取引先決定を先に言ってしまうと、
相手も乗り気ではコストダウンに応じてくれないことも。
必ず取引決定を言う前にコストダウンの交渉を行いましょう。
時にはコストが最安でA社にすることが社内では決定している場合でも、
「決定するための優位性に欠けている」
こんなニュアンスの事を伝えるだけで
コストダウン交渉に応じてもらいやすい。
このタイミングでコストダウンを確定させられると、
量産スタートした後は頑張らなくても
定期的にコストダウンが取れる。
自動コストダウン装置の確立です。
最初に交渉の力を注ぐことで、後が楽になりますね。
他社への取引変更の可能性を武器にコストダウン交渉
続いては、量産開始した後のコストダウン交渉のやり方です。
「実は、御社よりも安く作れるメーカーが出てきたんですよ」
「今、御社のコストが下がらないと、他社へ取引変更の検討がスタートする」
他社への変更可能性があることを武器にする方法です。
この交渉を行う上での注意点が2つ。
- 本当に他社に見積もりを取ること
- 交渉タイミングは、最低でも取引開始の半年経ってから
一つ目について。
他社に見積もりを取って
本当に安いメーカーを見つけておくことです。
やっぱり取引先との間において嘘は良くない。
実際の他社の安い価格があると
交渉時の説得力があります。
二つ目について。
その部品の取引が始まって、
半年以上は経ってからの交渉を。
取引開始直後にそんな話を持ち出すと、
”なんでもう他社変更の話をしているんだ”
と現在の取引先との信用問題にもなるので。
まとめ
効果的なコストダウン手法を2つ紹介しました。
- 取引先決定時に今後のコストダウンを確約
- 他社への取引変更の可能性を伝える
コストダウン手法はこれ以外にもたくさんあるので、
使いどころは状況や取引先との関係によっても変わります。
その辺は臨機応変に。
ではまた。