どーも、チャイナリーマンです。
この記事では海外調達について解説します。
今の製造業は、グローバル化が当たり前になっている。
資材・調達部門では、海外メーカーからの部材調達が不可欠。
海外調達は、コスト削減、リスク分散など、多くのメリットをもたらします。
本記事では、海外調達の重要性、メリット、課題、そして成功するための戦略を説明します。
目次
海外調達の重要性
近年、グローバル市場への参入が企業の成長戦略として必要。
ライバル企業との競争に勝つためには、海外調達も部材調達の手段として選択する必要があります。
- グローバル市場で競争力を維持
- 自社の利益最大化
- 技術力の発展
こういったことを実現するための手段の一つが海外調達。
また、海外での製造や調達により、新たな技術やプロセスを取り入れることができ、製品やサービスの品質を向上させることができます。
海外調達のメリット
コスト削減
海外調達の最大のメリットは、コストが安いこと。日本のサプライヤでは実現できないコストで原価低減が可能。
日本に比べて海外では、労働コストや原材料コストが安い。低コストで品質の高いモノを入手できるため、自社の製品コストが削減。自社の利益創出に直結します。
特に東南アジアは安い。タイやベトナムは日系企業も工場進出をしていますが、最大の理由はコストが安いから。
人件費や生産コストが低い国々からの調達は、自社企業にとって大きなメリットとなります。
サプライチェーンのリスク分散
海外調達により、サプライチェーンのリスク分散できます。
国内サプライヤ1社しか購入できなかった部材を、海外調達の導入により複社購買が可能に。
特にカスタム品のような自社専用で生産してもらう重要パーツは、複社購買にしておくことが重要。
その手段として海外調達の選択を。
資材・調達のバイヤーは、海外調達の選択を行い、デリバリーリスクを最小限にする努力をしましょう。
為替リスクの低減
為替観点でもメリットがあります。
輸出企業の場合は、円高になると利益が減る。一方で海外調達は円高時には部材を安く買える。
日本の製造業は輸出企業が多いので、このような為替による利益減リスクを、部材の海外調達により相殺することができます。
技術力の向上
海外の優れたサプライヤーからの資材や部品を調達することで、品質や技術力の向上が期待できます。
また特定の国や地域に特化した技術やノウハウを活用することで、製品の競争力を高めることが可能。
日本よりも優れた先端技術を有するサプライヤからの購入により、自社の技術力向上に繋がります。
海外調達のデメリット
言語の違い
言語の違いによるコミュニケーションに苦労します。特に日本人は英語が苦手。
日本のサプライヤなら5分で確認できることも、海外サプライヤだと1時間かかることも。他言語とのニュアンスの違いで思い違いが発生することもあります。
私が海外とやり取りする際に心がけていること。海外相手には、遠回しな言い方はしない。
「2週間後までに対応をしていただけませんか？」ではなく、「2週間後までに欲しいです。対応お願いします」くらいに伝えないと、こちらの希望が伝わらない。
日本の感覚で会話していてはだめです。
商習慣や文化の違い
文化の違いによるコミュニケーションの困難さがある。
例えば中国では、メンツを重要視する文化がある。中国の方と面談する機会があったとしたら、夜の会食を誘われることが多々あります。断固拒否すると中国人はメンツをつぶされたと思うかもしれません。日本ではコンプライアンス的にＮＧですが、中国では違う捉えられ方をしかねません。
しっかりその国の文化を知り、円滑にコミュニケーションをする心がけが資材・調達の方は必要になります。
海外調達を成功するための戦略
海外調達を成功させるためには、適切な戦略が必要。
- 適切なパートナーの選定
- 市場調査とリサーチ
- 現地の法律や規制の理解
- リスク管理の徹底
メリットとデメリットを事前に洗い出して、自社にとって最適なパートナーを選定する必要があります。
また海外調達を採用した後も、継続的にリスク管理を行う、取引の過程や結果を評価する。
改善点を見つけて次回の取引にも活かす。コスト削減や品質向上などの目標を設定し、継続的な改善を行うことが、海外調達を失敗させないためにやるべきことです。
まとめ
海外調達は、製造業にとって重要な部材調達の1つ。ただし、成功するためには慎重な計画と適切な戦略が必要です。
適切なパートナーの選定やリスク管理の強化などしっかりと戦略構築すること、海外調達のメリットを最大限に活用すること。
海外調達を活用することで、自社の競争力を維持して、自社と自己成長の双方を実現することができます。
ではまた。