どーも、チャイナリーマンです。
資材・調達の仕事を円滑に進めるためには、生産管理部門と密接な関係が重要です。
バイヤーの方はこんな悩みがないでしょうか?
- 取引先の納期トラブルは全てバイヤーの責任になっていてストレスがかかる
- 自社の生産計画を把握していなく、取引先に対して自社製品の市場動向が説明できない
生産管理部門としっかりコミュニケーションを取ることで、こういった悩みは軽減できるかもしれません。
自社の生産計画を決めるのは、生産管理部門。
その生産計画を守るために部材購入するのは、資材・調達部門。
このように業務区分が決められている製造メーカーが一般的。資材・調達部門の前工程が生産管理部門となるわけです。
本記事では、資材・調達部門が生産管理と良い関係を築くための方法を解説します。
目次
生産管理の役割
生産管理部門は、自社生産をどうやって効率的に行うのか検討して、生産計画やスケジュールを決定する役割を担っています。
- どの製品を生産するのか
- どれくらいの量を生産するのか
- いつ生産するのか
これらを総合的に判断して生産計画を決定する。営業サイドの受注状況や製造能力だけではなく、取引先の生産能力やリードタイムも考慮して、全体を見て計画決定することが重要。
自社の効率だけを考えた生産計画によって、ムリな要求をそのまま取引先に押し付けることが無いように。そのためにも資材・調達部門は、取引先の情報を的確に生産管理へフィードバックしなければなりません。
生産管理部門との連携
取引先の能力を生産管理へフィードバックする
発注の都度、供給可否を毎回取引先に確認するのは相当な手間。優秀な資材・調達は、取引先の生産能力やリードタイムをあらかじめ盛り込んだ生産計画-発注計画を作ってもらう。そうすることで毎回確認する手間は省けます。
ただし取引先が言うことをすべて考慮することは無理がありますね。
取引先の生産能力は何がネックとなっているのか(人員、設備、自社向け製品の生産配分等)、リードタイムは妥当性があるのか。
この辺のことを納得したうえで生産管理へのフィードバックを行いましょう。言われたことをそのまま伝える資材・調達は、付加価値がありません。
そのうえでリードタイムが長い製品があれば、早めに発注指示を入れる仕組みにする。
生産能力がギリギリで少しの生産増があると破綻してしまうなら、社内在庫を少し多めに持っておく。あるいは長期的な生産計画を提示して、取引先で在庫を持ってもらう。
そのような対策をすることが重要です。
納期トラブルが発生した時
事前の対策をしておいても納期トラブルは発生します。トラブル発生時は、生産管理との協力、事前の打開が必要。
納期トラブルが発生したら問題解決が最優先。原因と責任はいったん棚上げにして解決に重点を置きましょう。
納期トラブルを解決するために、自社の生産計画をどこまで見直せるのか、取引先がどこまで挽回生産できるのか。双方の調整を同時に進めて落としどころを決定する。そのため生産管理との密なコミュニケーションが重要。取引先の調整に頼るだけではなく、社内の調整も行ってもらうように日ごろから関係構築しておきましょう。
その後に来るのが原因と責任について。「納期トラブル=取引先の問題」とならないようにすることが大事です。納期トラブルが発生すると、取引先の問題といった表現が社内を駆け巡ります。実際は原因究明しないと責任所在は分かりません。
トラブル発生時は何が原因なのか、今後再発しないためにどんな対策を講じるのかを毎回議論すること。もしかしたら無理な生産計画変動が原因かもしれません。もし社内に問題があるのなら、しっかり社内の対策を講じるように説得すること。
なんでもかんでも取引先の原因としたがる人がいたとしても、面と向かってしっかりと会話しましょう。資材・調達はフェアな姿勢を社内外に示す必要があります。
自社の生産計画と市場動向の把握
生産計画は変動も生じます。生産計画の変動が発生したタイミングでは、生産管理からアナウンスしてもらうようにしましょう。気づいたら生産計画が変わっていて、取引先からの声出しで気づかないように。
なぜ計画が変わったのか理由を知っておくことも大事です。資材・調達は、取引先との情報交換で自社の生産動向の説明をすることも責務です。そのためにも常に市場動向を把握したうえで、自社生産計画へどのようにつながっているのか知っておきましょう。
生産管理との定期的に会議を開催する。あるいは管理ツール等の活用することで、生産管理部門と調達部門がリアルタイムで情報を共有する。いずれにせよ、生産管理とのコミュニケーションは怠らないようにしましょう。
まとめ
資材・調達の仕事を円滑に進めるためには、生産管理部門との密接な関係が不可欠です。生産管理部門は生産計画やスケジュールの決定を担い、資材・調達部門はそれを基に部材の調達を行います。
生産管理部門との連携を密にし、生産計画や納期に関する情報を的確に共有することが成功の鍵。もし、納期トラブルが発生した場合には、迅速な対応と共同での問題解決が求められます。
生産管理部門とのコミュニケーションを大切にし、双方の連携を強化していくことが資材・調達の業務を円滑に進める秘訣です。
ではまた。